飼っていた猫の話
幼い頃住んでいた所は、民家から離れたところに有り、
当時はまだ野良犬、野良猫が多く、
我が家には時折珍客が現れた
ポツンと建った家のガレージに
朝見ると、変わった様相の大型の犬やら、大型の鳥が迷い込んで来ていた
ガレージなので雨風がしのげたからだろうか…
大体は2,3泊して
子供だった私が学校から帰宅すると居なくなっていた
後で考えると、父親が他所へ移したのかもしれない
その中に賢いトラ猫が居た
天才バカボンの影響で猫と見れば二ャロメと名付けていた
その猫は名を呼ぶと、遠方からでも走り寄ってきた
言葉が解るような素振りをする猫だった
一度、親が勝手に人に譲った事が有ったが数ヵ月後帰ってきたんだ!
もう二度と手放さないと親に約束してもらったのに…
長く居着いた後、ある日急に居なくなった
ずっとずっと帰って来るのを待ち続けた
でも、今頃思う
悲しませない為に去ったのかなって…
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