思い出を抱きしめて...

20歳で逝ってしまったあなたへ

飼っていた猫の話

幼い頃住んでいた所は、民家から離れたところに有り、


当時はまだ野良犬、野良猫が多く、

我が家には時折珍客が現れた


ポツンと建った家のガレージに

朝見ると、変わった様相の大型の犬やら、大型の鳥が迷い込んで来ていた


ガレージなので雨風がしのげたからだろうか…


大体は2,3泊して

子供だった私が学校から帰宅すると居なくなっていた

後で考えると、父親が他所へ移したのかもしれない


その中に賢いトラ猫が居た

天才バカボンの影響で猫と見れば二ャロメと名付けていた


その猫は名を呼ぶと、遠方からでも走り寄ってきた

言葉が解るような素振りをする猫だった


一度、親が勝手に人に譲った事が有ったが数ヵ月後帰ってきたんだ!

もう二度と手放さないと親に約束してもらったのに…


長く居着いた後、ある日急に居なくなった

ずっとずっと帰って来るのを待ち続けた



でも、今頃思う

悲しませない為に去ったのかなって…