思い出を抱きしめて...

20歳で逝ってしまったあなたへ

ラインでは届かない思い

あの日…
警察の取調室で聞かれた。


「お子さんと最後に話したのはいつですか?」
→ラインでのやり取りはしていましたが、しばらく電話はしていません…
「ラインだけ? その間、電話で直接話していない?」
→はい、直接は会話していないです…


ものすごく責められている気がした。
子供がこんなになるまで、声を掛けてやらなかったのか
お前はなんてダメな親なんだと...


落ち込んでいる様子ではあった。
忙しすぎて、しんどいと
あれは泣きながら書いていたのかな...


私は励ますつもりで、おちゃらけた返事ばかり書いて送った。
あの時電話で声を聞いていれば、本当の深刻さが解ってやれただろうか
直接会って抱きしめてやっていたら状況は変わっていただろうか・・


自分がこういう状況になり解った。
身近な人には言えない。
どんなに苦しくても、迷惑だろうなとか、聞かされた方も困るだろうなと考えてしまう。
励ましには、笑顔のスタンプで答える。


時々、解ってくれるかなとチラリとサインを出してみる。
話を避ける様にスルーして違う話になる。
私もこうやって目を背けていたのかもしれない。


ラインからは、本当の感情も状況も読み取れないよ...